今宵、大切な場所をつくりに、茅ヶ崎の街へくりだすのだ

いろんなバランスがちょっとずつ崩れていた。
そうだ、環境を変えようと、流れたどり着いた街、茅ヶ崎。すごく住みやすい街だ。



近くに「うおたく」っていう、ちゃきちゃきのお魚屋さんがあって、そこのサーモンがすごく肉厚で美味しい、ついでにお野菜も安い。



サーフボード担いで上半身裸、裸足で自転車のってるおじさんが当たり前にいる、のんびりサーファーの街。



ついでに、ビーサンをナチュラルに履ける街。





そんなんで、ここ茅ヶ崎で最近ハマっているのが、「ゆるっとひとり飲み歩き」だ。

(飲み歩きっていっても、お酒 激弱なので、一軒だけだけど 笑)




ルールは1つ。

小さくて、誰もが入りにくいお店に入ること。

(「よく、ここ入ったねぇー!」って言われたらOK!)





あるお店では、「〆におじやみたいなのが食べたい」と我儘を言ったら、「うちおじやは置いてないよー」っていいながらもつ煮込みのお汁をご飯にかけて出してくれたり、



あるお店では、頼んでいないお料理をポンとだして、「全部手作りなのよ」ってサービスしてくれたり、(その後、女将さんお台所からでてきて、一緒にカウンターで飲みながら、彼女の恋バナをものすごい勢いで聞かされた笑)



あるお店では、「最近越してきたんです、ひとり飲みにはまってます」って話をしたら、「じゃあ、おすすめの飲み屋さんがあるから、今から一緒にいこうよ!」って超ステキなお姉さんが誘ってくれたり。



個人的な私の相談事を、オーナーさんとお客さんみんなで考えてアドバイスくださったり。「お隣の方からです」をはじめて経験したのもこの街だ。




そんな一期一会がゴロゴロ転がっている。




鎌倉のあるバーで一緒にお酒を交わしたおじさんが「鎌倉には(いい意味で)しょうもない大人しかいないよ。茅ヶ崎はもっと。茅ヶ崎住んでるの、羨ましいな〜」って言ってた。



兎に角、お店がすごくいい。
そしてなにより、人がすごくいい。


そんな街だ。







私はこの「酒場的なつながり」が好きで、「酒場的なつながり」がある場が身近にある暮らしが好きだ。





私たちは、生活圏内である「家」「職場」「友だちと会う場所」にいるとき、それぞれ責任や小さなルールの上、言動をする。



シェアハウスではシェアメイトとして、
実家では子どもとして、(結婚したら)夫・妻として、親としての責任が、


職場ではマネジメントする人たち、される人たちの責任が、


友だちはお互い心地よく過ごすための小さなルールみたいなものがある。




そういう暗黙のいろいろから切り離されたニュートラルな関係性が、「酒場的なつながり」には流れている。





この、弱い弱いつながりが不思議と、
時に背中を押してくれたり、好きなもの・やりたいことがひとつ増えるきっかけになったり、思いつきもしなかった気付きをもらったり、明日もがんばろうと勇気付けてくれたりする。



のであれば、きっとそれは、ライフラインと言っても過言ではない。




そんな、
大切な場所を探しに。
大切な場所をつくりに。




今宵も、小さくて入りにくい、おもしろいお店を探しに、茅ヶ崎の街へくりだすのだ ー






yuico*