ゆいこの、徒然なるままに

~ ひとと自然に寄り添った暮らしを、ゆるりと ~

欲とプライドと、時々、樹木希林 ~「海よりもまだ深く」を観て

「わたしが尊敬する人」の一人に、女優の、樹木希林がいる。



いま一番樹木希林を感じられる映画であろう「海よりもまだ深く」を、最近観た。


(仕草・話し方・ボディタッチ・一つ一つの表情の細やかさ、あんまり自然すぎて存在感がない、それがものすごく存在している、不思議な演技にきっとみとれます。
映画館へGO!)



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この映画は、理想の自分に近づきたくても近づけない、イタい男「良太」と、彼の家族と、彼のつくった(そして壊れてしまった)家族のはなし。




これを見て、ぼんやりとおもった問い。





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理想の自分になりたくて、頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って、手に入れられるものって、いったい何なのだろうか。



理想の自分になれなくて、悔しくて嫌になっちゃって、くそーくそーって、でもそんな姿絶対誰にも見せたくなくて見栄はって、思ってもないこと言っちゃったりして、なんかどっと疲れたりして、手に入れられるものって、いったい何なのだろうか。




「何かを手に入れるためには、何かを手放さないといけない」なんて言うけれど、「何か」をポイポイ捨ててまで、本当に本当に、心の底から手に入れたいものなのかそれは。






『 人生、やりたいことをやろう 』




未来に対して、すごく前向きな人たちがいる。
わたしも彼ら/彼女らみたいに前向きでありたいって思う。



一方、色々な葛藤のようなものを乗り越えてまで、「本当にやりたい」って思うことが、実は、あんまりない。
(小さなやりたいことはたくさんあるけれど)





一つ言えるのは、
(羨ましさを最大限に伝えたい、という意味で)
そんなバカになる覚悟を持てるほど勇気がない。

プライドの多い人間なんだと思う。
この映画の主人公「良太」みたいに。








"プライド"ってのは、
自分が気持ちよくいるのに、あまり役に立たない。




なんでかって。




一緒にいて気持ちよくて、なによりその人自身が気持ちよさそうな人って、

時々、こちらが目や耳を疑いたくなるくらい、かっこわるくて、清々しくて、まるで"プライド"がない。





自分がわからないことは、わからないって、言うし、

自分はできないことは、できないって、言うし、

人のすてきなことは、(どんなに小さなことでも、羨んだり見下すことなく)すてきねって、言うし、

真髄をついた言いにくいことは、誰に対してもハッキリ言うし、スッパリすぐに行動する。





決して偉ぶらない。



"プライド"を感じさせない。





それでいて、自分の欲にまっすぐだ。
誰に何を言われても言われなくても、静かに、ちゃっかり、やりたいことやってるし、やりたくないことはやっていない。





この”プライド”を持たないことこそ、”本当のプライド”なんだろうと思う。
またそうして初めて”本当のやりたいこと”が出来るんだと思う。






樹木希林という方は、その極みなんだ。



五万と素敵な女優さんがいるけれど、彼女ほど"プライド"がない人っていないと思う。
だからか、樹木希林の演技はとても惹きつけられる。
”本当のプライド”を、演技をもって見せつけられている感じがする。





▼▽▼ 樹木希林がよくまとまっています ▼▽▼

樹木希林が最高にロックな記事
matome.naver.jp

樹木希林の、旦那さんへの愛の深さがすごい記事
http://by-s.me/article/219368632431696836by-s.me


あまり関係ないけど・・・(笑)
matome.naver.jp




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樹木希林がこの映画の中で、言っていた。




「幸せってのは、こう、何かを諦めたときにはじめて、手に入る、もんなんだよ」





彼女の口からでたこの言葉には、悲しくなるくらいどっしりと重みがあって、すごく記憶に残っている。





だから。




今日から、プライドは、さようなら。





ちゃんと欲に、まっすぐにいよう。






yuico *